まず、フコイダンとは何か?
フコイダンは、海藻やモズクなどの海洋性植物から抽出される多糖類です。その生理活性は広範で、抗炎症作用、抗酸化作用、免疫調節作用、抗腫瘍作用などの効果があります。
フコイダンの効能について
フコイダンは、様々な効果を持つ成分です。以下にフコイダンについての健康効果として報告されているものを挙げてみます。
低コレステロール作用:
・フコイダンは高コレステロール給与ラットのコレステロール濃度に影響を与えることが研究で示されています。
・血清中の遊離コレステロールを低下させ、総コレステロール濃度を抑制する効果があることが報告されています。
免疫機能改善:
・フコイダンは免疫機能を改善し、アレルギー疾患などの症状を軽減することが報告されています。
・特に乳酸菌と併用することで免疫調節作用が増強されることが報告されています。
抗炎症作用:
・フコイダンは炎症を抑制する効果が報告されています。特に関節炎や炎症性腸疾患などの炎症性疾患に対して注目されています。
・炎症を和らげることで、体内の健康をサポートします。
抗酸化作用:
・フコイダンは強力な抗酸化物質であり、細胞を酸化ストレスから守る役割を果たすことが報告されています。
・抗酸化作用は老化防止や慢性疾患の予防に寄与します。
免疫調節作用:
・フコイダンは免疫機能を調整し、免疫系のバランスを整えることが報告されています。
免疫力を高め、感染症やアレルギーに対する防御機能を向上させます。
抗腫瘍作用:
・フコイダンはがん細胞の増殖を抑制することが研究で示されています。
・がん治療の補完的なアプローチとして注目されています。
※これらの効果は、フコイダンの摂取量や品質によって異なる場合があります。
専門家の指導のもとで適切な摂取方法を検討することをおすすめします。
参考文献・資料:
・フコイダン免疫療法研究会 – 論文及び研究データ
・東京医科大学 – フコイダン療法の統合医療と免疫機能改善
・ガゴメ昆布フコイダン配合育毛料の毛髪と頭皮への効果
・Anti-inflammatory effects of fucoidan
・Antioxidant properties of fucoidan
・Immunomodulatory effects of fucoidan
・Antitumor effects of fucoidan
フコイダンの種類について
昆布やわかめなどの褐藻類に含まれる食物繊維で、海藻の「ぬめり」の主成分です。1913年にスウェーデンの研究者によって発見され、さまざまな健康効果が明らかになっています。
この成分は、「フコース」という糖が多数連なったヒモ状の構造に、硫酸基やグルクロン酸などの飾りがついた「高分子多糖体」です。さらに、分子量によって「低分子フコイダン」(分子量1,000以下)、中分子フコイダン(分子量1000~10,000程度)、高分子フコイダン(分子量10,000以上)に分類されます。
・低分子フコイダン:
分子量が1,000までのもので、吸収率を高めるために生み出されました。天然のフコイダンは大きくて吸収されにくいため、小さく分けたものです。
・中分子フコイダン:
天然のフコイダンよりも小さく身体に吸収されやすい一方で、高分子多糖体としての機能は維持されています。
・高分子フコイダン:
分子量が10,000以上で、初期の段階で腫瘍の成長を防ぐ効果があると言われています。
中でも低分子フコイダン、高分子フコイダンは近年注目を集めています。
低分子フコイダンとは?その特徴を知る
低分子フコイダンは、分子量が1,000までのもので、吸収率を高めるために生み出されました。
天然のフコイダンは大きくて吸収されにくいため、小さく分けたものです。
抗がん作用や免疫力強化、血管新生抑制などの効果が報告されています。
低分子フコイダンは、吸収されやすく、一般的にはサプリメントとして市販されています。
低分子フコイダンの構造と成分
分子量が1000までのものを「低分子」と定義していますが、低分子フコイダンとして販売されているものは、多くが分子量500以下です。
これは吸収率を高めるために生み出されました。天然のフコイダンは大きくて吸収されにくいため、小さく分けたものです。
低分子フコイダンの効果
以下のような報告が挙げられています。
・免疫力強化
・抗がん作用
・血糖値の改善
・肝臓機能の改善
・美肌効果
参考資料・論文:
・https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0006295205004843
・https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4626417/
・https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23658008/
高分子フコイダンとは?その特徴を知る
次に、高分子フコイダンについても確認します。
高分子フコイダンについては多くの学術的な研究が行われています。
フコイダンは「高分子フコイダン」、「中分子フコイダン」、「低分子フコイダン」という3つに分かれますが、「高分子フコイダン」はフコイダンの効果をしっかり得たい方に適していると言われています。
高分子フコイダンの構造と成分
高分子フコイダンは、褐藻類(昆布やわかめなど)に含まれる多糖体です。その構造は、糸状の構造が連なりあったシートのようになっています。この大きな塊は、フコースという糖が多数連なったヒモ状の構造を持ち、硫酸基やグルクロン酸などの飾りがついています。
高分子フコイダンの効果
以下のような報告が挙げられています。
・抗がん作用
・免疫力強化
・血管新生抑制
参考資料・論文:
当社のフコイダン製品のご紹介
当社では各種フコイダンのOEM、自社製品、原料供給を行っております。
主に取り扱っているのは、チリ産・トンガ産・沖縄産等のモズクや昆布から抽出したフコイダンです。
独自の抽出技術を用いて、低分子化フコイダンの「HORIUCHI L-FUCOIDAN」(低分子フコイダン)と、
高分子フコイダンの「HORIUCHI H-FUCOIDAN」をラインアップしております。
九州大学との共同研究では、破骨細胞の分化抑制効果を確認しました。
また、ACE2とウイルススパイクタンパク質(新型コロナウイルス由来)の結合阻害活性やガン細胞の増殖抑制作用などもこれまでに確認しています。
またチリ産昆布についてはフコイダンの原料供給も行っております。
チリ産昆布由来は国内で唯一の取り扱いとなっており、抗炎症作用や歯周病予防の研究なども進めています。
自社製品では、2021年に大豆イソフラボンを関与成分とした機能性表示食品「ダービリアプラス」を販売いたしました。
自社のフコイダンも配合し、骨のために開発されたサプリメントとなっております。
健康食品や、化粧品等、用途は様々ご利用いただけますので、こちらもお気軽にお問合せください。
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